医者は、一日一食を指示した

三年以上前から健康法を私はしていると言いましたが、自分から進んで始めたわけではなく、医者に言われたのです。三年以上前の私は、体重が86キロあり(身長170センチ)、血圧が高く薬を飲んでいました。血糖値も危険ラインにありました。

医者は私に体重を減らすことを強く求めました。その時に医者が私に指示した体重の減らし方が、健康法でもあったのです。だから私は、老化を防ぐためにダイエットを始めたわけではなく、健康になりたかったからなのです。医者に指示された健康法を実施した結果、体重が68キロに減り、血糖値も平常になりました。

最近の健康診断では、全くの健康体で少し血圧が高いだけだ、と言われました。医者は副作用がなく効果も弱い血圧降下剤の服用を私に勧めましたが、私はそれを拒否しました。そこで医者は私に、「それではさらに減量をするしかない。そうしたところで血圧が下がる保証はない」と言い、私はそれを受け入れました。私は今、体重を60~63キロにしようと減量中です。このような状況の時に、シンクレア教授が書いた『LIFE SPAN 老いなき世界』に出会ったのです。

これから、医者が私に指示した健康法をまずは説明します。その次にシンクレア教授の健康法を説明しますが、基本的には同じ考え方です。

医者が私に指示した方法は、三年前の方法と最近の方法と二種類あります。医者の指示したやり方を一言で言うと、「縄文人のような生活をせよ」ということです。今のようにスーパーやコンビニに行ったら食べ物が手に入るわけではなく、どんぐりを採取するなり、川で鮭をとらなければなりません。

どんぐりは自分で粉にして、三日間水に晒し、その後自分で採ってきた薪を燃やしてパンにしなければなりません。作業が大変なので、せいぜい一日一食しか摂れません。天候によっては何日か絶食を余儀なくされます。栗やどんぐりの栽培(縄文人は農業をしていた!)は重労働だし、狩りは肉体を酷使します。竪穴式住居は、冬はとても寒いのです。我々の先祖は数万年間、このような生活をしていました。だからこのような状態の時に最も調子が良くなるように体ができている、というのが医者の主張です。

上記のような発想から三年前に、医者は下記のような生活を送るように、私に指示しました。

1、一日一食にせよ
私は、夕食だけを家族と摂るようにしました。これをやると便秘気味になったので、最近は朝に野菜と卵を摂ることにしました。今は一日1.2食です。
医者は肉・魚や乳製品は避けよと言っていました。しかしこの完全実施は難しく、量を減らすしかできません。その分豆腐や納豆の量を増やしました。
なお、酒は良くないと私は感じました。アルコールは体に悪いわけではないのですが、食欲をコントロールする神経をマヒさせるので、結果的に食べ過ぎるのです。

2、水泳とランニングをせよ
今は週に、水泳1回とランニングを2回のペースでやっています。水泳はプールで800メートル泳いでいます。ランニングは約6キロを走っています。「軽い運動などと言うのは無意味で、体に負荷をかけよ」となると、このぐらいやらなければなりません。

上記を続けて、体重を18キロ落としました。ところが最近になって、更に体重を5~8キロ落とすことになりました。今よりも激しいダイエットが必要です。

そこで医者は36時間ダイエットを指示してきました。日曜日の夕食を摂った後、36時間後の火曜日の朝に前日の夕食として調理されたものを食べます。その36時間後の水曜日の夕食を家族と摂ります。木金土日の四日間は毎日夕食を摂ります。なお、朝食の野菜・卵及び運動量は従来通りです。

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コメント

  1. リタット より:

    一日一食をキーワードとして調べて,文章を拝読しました。私は香港の人ですか、香港の医者達はまだ「1日3食、バランスよく食べる」の信念を持つ,日本の医者は一日一食を勧めますか?

    • 市川隆久 より:

      日本の医者の何割が一日一食を薦めているのかは、分かりません。私の主治医はそのように主張しています。多くの医者が一日一食を薦める本を書いています。