いつまでも浮世離れしていてはならない
護憲派といわれる日本人は、個人的な生活態度は別にして、政治という実社会に係わる事柄になると仏教の発想で考えています。基本的に実社会に重きを置いていないので、やることが浮世離れしてしまうのです。
護憲派といわれる日本人は、個人的な生活態度は別にして、政治という実社会に係わる事柄になると仏教の発想で考えています。基本的に実社会に重きを置いていないので、やることが浮世離れしてしまうのです。
私の親世代以上の年齢の日本人は、現実に戦争を経験していますが、悪いことを実際に自分たちがやったという覚えがないのです。
私が子供の頃、学校で「戦前の日本はひどかった。戦争ばかりしていたし、軍隊は反乱を起こして首相を殺すし、自由はなかった」と散々聞かされました(...
1項2項を温存したままで3項の追加を承認すれば、1項2項の内容をも正しいとして承認した、と解釈されかねないのです。
日本国憲法は成立していませんが実質的な憲法が機能しているので、現実の政治面では、さほど大きな問題は起きていません。
敗戦後に新憲法の考え方を実現しようとした勢力が、何か事件を起こしたでしょうか。何もありません。国民投票さえなされていません。従って、新しい体制の大原則は、何一つとして日本人の腹に入っていません。
国民の腹にずっしりと入った大原則こそが、憲法です。たとえ憲法典として紙に書かなくても、国民の腹にずっしりと入った段階でちゃんと憲法は成立しています。18世紀後半になるまでは、憲法はむしろ紙に書かれないのが普通でした。
憲法がどういうプロセスを経て出来上がるのか、ということを考えていくとすぐに答えがでません。全くの個人が勝手に草案を書いても誰からも相手にされません。
憲法改正を図るのはそれで結構ですが、時間切れに備えて、「日本国憲法は成立していない」という前提に立ち、「国家は何のためにあるのか」という問題に立ち戻り、解決策を考えることも必要だと考えます
日本国憲法の第9条2項の削除は、非常に抵抗が大きく実現が難しい状況です。その一方で、日本に対する安全保障上の脅威はますます大きくなっているの...