政府が決意すれば、経済は良くなる
「市中に出回っているお金を政府と日銀がどんどん増やせば、経済は良くなる」という理論が日本人になかなか理解されなかったので、この金融緩和策がなかなか実施されず日本は20年以上もデフレを脱却できなかったのです。
「市中に出回っているお金を政府と日銀がどんどん増やせば、経済は良くなる」という理論が日本人になかなか理解されなかったので、この金融緩和策がなかなか実施されず日本は20年以上もデフレを脱却できなかったのです。
アベノミクスは三つの施策(三本の矢)から成り立っています。 1、大胆な金融緩和 2、機動的な財政出動 3、民間投資を喚起する成長戦略 ...
2013年初から始まったアベノミクスの効果で景気が回復し始めましたが、2014年に実施された消費増税により頓挫しました。当初の計画では開始から2年後にはインフレ率は2%になるはずでしたが、実現されていません。ただし失業率は徐々に改善されています。
「政府の借金1000兆円」というのは大嘘で、政府の借金は87兆円でGDPの20%未満にすぎません。アメリカやイギリスの政府債務残高の対GDP比は約70%なので、日本は財政的に非常に優秀なのです。
バブル崩壊後の長い間日本が経済成長できない理由については、様々な説明がされています。政府の借金が多いから、高齢化によって労働力が減少しているから、不況によって銀行の元気が無くなったからなど。しかしこれらの理由は全て、欧州にも当てはまります。しかし欧州は経済成長しています。
第二次世界大戦後、アジア諸国は次々と独立していきました。これは日本軍がアジアの植民地から、イギリス・フランス・オランダの軍隊を追い払ったため...
「日本は大東亜戦争に負けたが、日本が戦争したおかげでアジア諸国は独立することができた」とよく言われます。その通りなのですが、この戦争で日本全土が焦土となり、300万人以上の日本人が亡くなりました。他国を独立させるということが、このような大きな犠牲と引き合うほど日本にとって価値のあることだったのでしょうか。
日本は大乗仏教の発想から、人種差別をしてはならない、と信じていました。しかし欧米諸国はキリスト教の発想から、異教徒のアジア人たちをキリスト教の信仰に導いて救ってやろうとしていました。
大乗仏教の教義は非常にややこしく一般の常識とはかけ離れています。これをあえて簡単に説明すると、「すべての人間はまったく同じである。皮膚の色も性格も才能も何もかも、まったく同じである」というものです。
帝国主義は非常に悪いイメージが定着していますが、欧米列強からしたら、隣人愛というキリスト教の教えに基づく立派な行為です。異教徒にキリスト教のありがたさを教えようとしたのです。