明治初期の日本人は、自由主義を原則としていた
明治初期の日本は、不平等条約の改正を目指して、「日本は文明国なのだ」と主張する「文明開化」を推進していました。従って、イギリスやアメリカなどの「文明国」が採用している自由主義の原則を日本政府が頭から否定するはずがありません。
明治初期の日本は、不平等条約の改正を目指して、「日本は文明国なのだ」と主張する「文明開化」を推進していました。従って、イギリスやアメリカなどの「文明国」が採用している自由主義の原則を日本政府が頭から否定するはずがありません。
要するにミルが言いたいのは、「イエス・キリストを信じていて心が正しい者だけが、自由を認められる。彼らは、キリスト教の教えによって隣人愛の気持ちに満ちている。だから彼らに自由を認めても、社会を良くすることしかしない」ということです。
今の日本人の多くは、経済的自由主義を「自由放任」とか「神の見えざる手」などという言葉と結びつけて理解しています。「政府は何もしないのが良く、各人が自分の利益を追求すれば、神様の働きで社会は理想的に発展する」という説だと理解しています。