日本人は、他のアジア人と考え方が全く違う

前回までに、日本人は儒教のことなどほとんど考えていない、ということを説明しました。

神道は日本人の考え方に決定的な影響力を持っていますが、この宗教は日本独自のもので、他のアジア諸国では信奉されていません。

日本人の発想に大きな影響を与えている大乗仏教は、他のアジア諸国にはほとんど普及していません。

儒教のもっとも重要な道徳は、孝(親や血族を大事にする)と忠(主君に仕え、自分の役割を忠実に果たす)の二つです。
儒教は孝を忠よりも優先します。親を大切にしない民族などありませんが、支那人は極端に孝を重視します。支那人が作り上げた宗教である儒教も極端に孝を重視します。

日本人は、儒教の影響を受けていないために、孝を常識的に重んじるだけです。神道が誠を重視するために、孝よりもむしろ誠を優先します。

孝と誠のどちらを優先するかで、その民族の行動は全く違ってきます。儒教文化圏といわれる支那・朝鮮は、自分の所属する血族の利益を優先します。一方の日本は、社会の役に立つことを行おうとします。

インド人は極端に孝を重視することはありませんが、カースト制度が根強いので人を身分によって極端に差別します。

以上の説明でお分かりのように、日本人の考え方は他のアジア人とまったく違うのです。日本がアジアの中で唯一近代国家になったのは、日本の特殊性のおかげです。

次回から日本の特殊性(大乗仏教の影響を大きく受けている、孝より誠を重視する、など)を説明していきます。

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