日本の周辺諸国は、差別意識が旺盛

第一次世界大戦後、日本は一等国ということになって国際連盟でも常任理事国になりました。そして国際連盟の規約に「人種差別撤廃」条項を入れようとしました。この時の日本人の気持ちは、アジアの有色人種のリーダーとして全有色人種のために一肌脱ごうということでした。

幕末に欧米列強から嚇かされて以来、日本は支那・朝鮮などと同盟を結んで欧米に対抗しようとしました。この戦略を「大アジア主義」と言います。日本は漢字・仏教・儒教など東アジア諸国と共通の文化を持っているから、互いに理解することができ同盟関係を築けると考えたのです。

ところが実際は、日本と東アジア諸国とは共通する文化がほとんどありません。漢字は文章語でこの言葉を日常生活で使用している民族はありません。仏教が栄えているのは日本だけで、支那も朝鮮も仏教の勢力は弱いです。インドでは仏教は消滅しました。日本は儒教を我流に解釈しているだけで、本場の儒教とはまるで違います。この辺の事情は、別途詳しく書きます。

日本と他の東アジア諸国との間には共通の文化が無いだけではなく、彼らの感覚では日本人は格下です。ご存じのように支那人は中華思想により、周辺民族を野蛮人と蔑みます。このことは、ウイグル人やチベット人に対して支那人がすさまじい民族弾圧を行っていることからみても、明らかです。

朝鮮人は、東アジアの儒教秩序の中では自分たちが兄貴で、日本人は劣っていると考えています。そしてこれを証明しようとして、さまざまな史実の改ざんをしています。さらに朝鮮人の社会では、両班という貴族階級と庶民の間にものすごい差別があります。

インドにはご存じのようにカースト制度という強固な階級差別が厳存しています。実はカーストの4階級以外にカーストから除外された最下層があり、外国人は全てこの最下層に分類されます。外国人女性がインドで強姦されるという事件が相次ぎましたが、インド人が外国人を賤民視しているのが原因です。

このように東アジア諸国は相当の差別社会で「人間はみな平等」という意識が極めて低いです。さらに本当のところ日本人は、彼らより格下だと思われています。

このような状況の中で百年前に、日本人がアジアのリーダーを自負して、白人に向かって「人種差別反対」「各民族の平等」を主張しました。ところが白人にこの提案を拒否されただけでなく、東アジア人からも積極的な支持を得られませんでした。

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