今日(4月27日)のウォール・ストリート・ジャーナルに、「米国で反ユダヤ主義の事件数が過去最高」、という記事が掲載されました。下記のように短い記事です。
『米国最大のユダヤ人団体「名誉毀損防止同盟(ADL)」のデータによると、米国で昨年発生した反ユダヤ主義とみられる暴行、侮辱的行為、ハラスメント(嫌がらせ)などの件数が過去最高を記録した。2021年に報告された反ユダヤ主義の事件数は2700件を超え、前年比で約34%増えた。これはADLが統計を取り始めた1979年以来最多だ。
ADLのトップを務めるジョナサン・グリーンブラット氏は「米国での反ユダヤ主義的行動については、1つのイデオロギーや信念体系を示すことはできない。多くの場合、動機は全く分からない」と指摘。「だが、ユダヤ人が米国で経験している反ユダヤ主義の事件が少なくともこの40年間で最も多い状況となっていることは十分分かっている。これは社会の亀裂が拡大していることを示す非常に懸念すべきサインだ」と述べた。』
他の記事も探してみると、「最近、反ユダヤ主義運動が増加している」という記事がかなりたくさん見つかりました。
パリ・ソルボンヌ大学のユダヤ人問題の専門家であるピエール・ビルンボーム教授は、昨年1月6日のワシントン国会議事堂侵入事件について、「参加者の多くが反ユダヤ主義のプラカードを掲げていた」と言っています。また、「多くのデモ参加者は、6MWE(6 Millions Wasn’t Enough)と描かれたTシャツを着ていた。ナチスが殺害したユダヤ人は600万人だと言われているが、『それでは足りない、もっと殺せ』と主張しているのだ」とも説明しています。
ビルンボーム教授は、1930年代になって反ユダヤ主義が急激にアメリカで広がった、と言っています。フランクリン・ルーズベルト大統領によって実施されたニューディール政策は、「ジューディール政策」(ジューはユダヤ人の意)と揶揄され、ユダヤ人によって管理された新しい「ユダヤ共和国」の誕生とみなされた、ということです。
フランクリン・ルーズベルトは、戦争を望まないアメリカ人に対して様々なプロパガンダを行い、アメリカを第二次世界大戦に引きずり込んだ大統領です。日本は彼の謀略に引っ掛かって真珠湾攻撃を行いました。
ユダヤ人は最近まで祖国を持たなかったので、国家とか民族文化などを嫌い、地球を一つの社会にすることによって利益を得ようと考えるグローバリストです。彼らは、アメリカの政界・教育界・マスコミ・金融界などに影響力を広げてきました。その結果、アメリカは自国の独自性を主張してアメリカの価値観に従わない国家を次々と攻撃し、戦争ばかりする国になりました。今やアメリカ人は、アメリカが戦争ばかりしているのは、ユダヤ人の影響も原因の一つだということが分かり、反ユダヤ主義の勢力が増加している、ということです。
日本にはユダヤ人がほとんどいないため、日本人はユダヤ問題に鈍感です。公安調査庁は最近までウクライナの「アゾフ大隊」をテロリスト組織だと認定していました。ところが日本政府がウクライナ戦争でウクライナ支持を決めると、国際テロリストのリストから「アゾフ大隊」を削除しました。そうしたら、そのとたんにNHKは、「アゾフ大隊はロシア軍と勇敢に戦っている」と宣伝し始めました。アゾフ大隊がロシア軍と戦っているのは事実ですが、反ユダヤ主義のナチズムに染まった組織だということには、一切言及していません。
これから、世界の反ユダヤ主義運動がどうなっていくのか、注目していく必要があると思います。