毛沢東と後継者の林彪は、互いに相手を疑って殺そうとした
林彪は毛沢東の後継者に指名されましたが、それでも不安でした。そこで国家主席のポジションを復活させ、その地位に就くことで毛沢東の後継者の地位を確実なものにしようとしました。ところが、毛沢東は国家主席のポジションに林彪を就けることは考えておらず、両者の関係は険悪になっていきました。
林彪は毛沢東の後継者に指名されましたが、それでも不安でした。そこで国家主席のポジションを復活させ、その地位に就くことで毛沢東の後継者の地位を確実なものにしようとしました。ところが、毛沢東は国家主席のポジションに林彪を就けることは考えておらず、両者の関係は険悪になっていきました。
毛沢東は自分の私生児である華国鋒に将来的に跡を継がせようと考えていたので、それまでのつなぎには小者の林彪が良いと考えていたのかもしれません。
大躍進運動が失敗したので、党内では毛沢東を批判する声が高まってきました。その代表が劉少奇と鄧小平です。このままでは自分の地位が危ないと思って毛沢東がはじめたのが、文化大革命です。
毛沢東以外の者は、相手の弱点を掴んで離さず、その古傷を暴いて相手を責めたてます。ところが毛沢東はそういうことをしないで普通に接してくれるので、毛沢東を頼るしかないのです。このようにして毛沢東は相手を服従させ、利用しました。