誠(まこと)

このブログでこれまでに「自由」について説明してきました。「自由」は言うまでもなく、明治初期に英語のFreedomあるいはLibertyの訳語として用いられました。

私は、英語のFreedom、Libertyを自由と訳したのは間違いだ、と考えています。その理由は次回以降のブログで詳しく説明しますが、簡単に言えばもともとの日本語の自由という言葉は仏教用語で、キリスト教から生まれたFreedom、Libertyとは意味が異なるからです。

Freedom、Libertyは、「誠」と訳すべきでした。

学者は、誠という言葉には以下のような意味があると考えています。
1、無私に考えたら、その時々の状況で何が正しいのかが分かる
2、神を信じて世間の常識とは違うことを恐れずに行う
3、何が正しいかが分かったら、それを即実行する

これは、「イエス・キリストと同じ正しい心で考えた場合は、世間のルールを無視しても良い」というキリスト教のFreedom、Libertyと同じ考え方です。

こういうわけで、本当は「自由」という言葉の代わりに「誠」を使いたいのですが、日本人は「自由」という言葉に慣れ親しんでいるので私も「自由」と書くことにします。

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