日本にとって非常に大きな不安材料は、支那からの難民です。
支那は今、極端な貧富の差や不況による失業者の増加などにより、社会に不満が積もり積もっています。「食えなくなったら外国に行こうとする者もいるだろう」と考える方もおられるでしょうが、実はそんな甘いものではありません。
支那では、王朝末期になると内乱が起き、庶民は飢えのために故郷を離れて流民化しました。これらの流民が別の地域に流れ込みそこの食料を食い荒らすので、その地域の農民が新たに流民になってしまいます。このようにして大量発生した流民の多くが死にました。
後漢の最盛期の人口は6000万人弱でしたが、2世紀末に内乱が起きた結果、3世紀初めには750万人程度になっていました。実に八分の一です。その後徐々に人口は回復し、7世紀初めの隋王朝のとき人口は6000万人でしたが、内乱が起きて唐王朝が出来たときには2000万人に減っていました。
いまの支那の人口は公称13億人ですが、実際には15億人ぐらいいるらしいです。支那で内乱が起きたら、おそらく億単位の流民が発生するでしょう。昔は交通手段がなかったので国外に逃げられませんでしたが、今は船・航空機などいろいろな移動手段があるので、海を渡ることも不可能ではありません。
億単位の難民に、「いくらでもいらっしゃい」などという国など無いでしょう。何しろ、せいぜい数百万人の難民で、西欧はあれだけ大混乱しているのです。支那の難民も必死ですから、難民に対して強硬姿勢の国を避けて、腰の引けた対応をする国に殺到するでしょう。
億単位の難民の内のどのぐらいが日本に来るかは、日本政府の態度に大きく左右されます。私は、日本は領海線で難民を追い返すぐらいの強行姿勢をとるべきだと考えます。