
経団連はもともと、天下国家を論じる組織だった
東京商法会議所は、経済問題に限ってのことではありますが、世論を集約する場所であり、「経済的な国会」のような機能がありました。この東京商法会議所が変遷を経て今の経団連になっているわけですから、経団連が「天下国家」を論じるのは当然です。
東京商法会議所は、経済問題に限ってのことではありますが、世論を集約する場所であり、「経済的な国会」のような機能がありました。この東京商法会議所が変遷を経て今の経団連になっているわけですから、経団連が「天下国家」を論じるのは当然です。
武士は家の存続と発展を図ることが務めだと考えていましたが、この考え方が明治政府の各組織にも生まれたのです。江戸時代の家は名門武士が指導者となっていましたが、明治政府の組織ではそれが教育を受けた下級武士に替わったわけです。
西郷隆盛は、明治維新に満足していませんでした。幕府に代表されるような惰弱な勢力と徹底的に戦い日本全土が焦土になって初めて、日本人の精神が叩き直される、と考えていたのです。