今でも大アジア主義者がいる

大アジア主義というのは、日本と東アジア諸国は文化が共通だからお互いに理解しあえる、だから同盟して欧米に対抗しよう、という考え方です。

実際には、日本人は支那人や朝鮮人とは伝統文化が違い考えることが全く違うので、大アジア主義の前提が間違っています。

明治から昭和の敗戦に至るまでの日本のアジア政策は、大アジア主義の幻想から来ていたので現実性がなく、ことごとく裏目に出てしまいました。中でも支那と共存共栄しようとしたことは大失敗で、かえってアメリカを敵に回してしまいました。

72年前の敗戦は、大アジア主義は間違いだということを日本人が悟る良いチャンスでした。しかし残念ながらそうはならず、「戦前の日本は何もかも悪かった」などと見当違いの「反省」をしてしまいました。

そして「罪滅ぼし」と称して金と技術を東アジア諸国にばらまいたために、日本はかえって侮られて、ゆすられています。

大アジア主義がおかしいということは、さまざまな外交的事件を分析してから常識で判断すれば、分かるます。福沢諭吉は『脱亜論』で、日本と支那や朝鮮は違うから、行動を共にすべきではない、と書いています。

伊藤博文も、日本人と朝鮮人の違いを理解していて、日韓併合には慎重な態度を示していました。

いまでも大アジア主義的な発想を持っている日本人が多くいます。私はこれからもこのような人に対し、大アジア主義は間違っているということを主張し続けていこうと考えています。

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