カルロス・ゴーンの保釈条件って「バッカじゃないの」

カルロス・ゴーンが二度目の保釈をされました。その保釈条件に「妻のキャロルと逢ってはならない」というのがありました。私はこれを聞いた時に、「この保釈条件を決めた裁判官は、馬鹿じゃないの」と吹き出しました。

「ゴーンおじさんが妻と逢ったらいろいろと証拠隠滅をする恐れがある」と考えたのでしょう。それはもっともな推測です。しかし、このような条件を出した裁判官は、恐ろしく世間知らずです。その恐れがあるなら、保釈をしなければ良いのです。

その裁判官は、日本の熟年夫婦を頭に描き、「熟年夫婦が逢わなくたってどうということはないだろう」と思ったのでしょう。しかし、その裁判官は外国人を相手にしている、しかも外国のメディアが注目しているケースを扱っている、という視点が完全に欠落しています。

私の見聞きした範囲では、欧米人の夫婦は「互いに愛し合っている」ということを前提にしています。実際はどうか分かりませんが、建前の上では、「愛し合っているから、いつも一緒にいたい」と主張するのです。

そういう時に、「妻と逢ってはならない」という条件を出したらどのような反響があるか、考えなかったのでしょうか?「やはり日本の裁判制度は野蛮だ」と言われるのに決まっています。

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