お城を買わないか

アメリカ人の友人が東京に来たので、一緒に食事をしました。思い出話をしている最中に、「ところでフランスのお城を買わないか?」と彼が言い出しました。僕が金持ちでないことを知っているはずなのに、変なことを言うなあと思いました。

彼の叔父さんの一人が変わり者で、奥さんとは離婚し子供もいないしで、リタイア後にフランスの田舎で古い崩れかかった城を購入し、それを修理しながら暮らしていたそうです。その叔父さんが亡くなり、そのお城を遺産に残してくれたというわけです。

「君が住めばいいじゃないか」と聞くと、「修理代などの維持費が大変だし、冬の暖房の燃料費が1万ユーロはかかる。フランス語もできないしね」というのです。

その叔父さんは、崩れかかった城を4000万円ぐらいで購入したのですが、その後いろいろと手を加えているので、1億円の値打ちはあるそうです。もちろん僕は買えませんが、お城が1億円とは安いですね。

そういえば、日本の過疎地の中古住宅も、敷地200坪・建坪40坪で200万円なんていうのがありますね。昔はあこがれの的だったお城に住みたいと思う人がいないとは、人間はどんどん贅沢になっています。

写真のお城は彼が売りたがっているお城とは違いますが、こういう立派なものでも1億5000万円だそうです。

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