秋もいぬめり

毎朝参拝している神社も黄色く変色した銀杏の葉で敷きつめられていました。そして少し寒かったです。
契りおきし させもが露を 命にて
あはれ今年の 秋も去ぬめり
12月はなんとなく物悲しいですね。

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コメント

  1. ころころ より:

    すみません 参政党の創憲、憲法草案についてどう思いますか 

    • 市川隆久 より:

      神谷宗幣著『参政党と創る新しい憲法』を読んだ感想を下記します。
      著書の中では、日本国憲法が占領軍の不当な介入によって作られたことが力説されています。その一方で、日本国憲法の三原則(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)は守る、とも書いています。そして、日本国憲法が成立しているのか、無効なのかを判断していません。この議論をすると、参政党員の意見が限定されてしまうので、幅広い議論を引き出すために敢えて、有効無効の判断をしなかった、ということです。たしかにそのやり方は、初期段階で幅広い議論を引き出すためには、良いと思います。しかし、いつかの時点でこの判断を明らかにしなければなりません。もしも日本国憲法が今現在有効に存在しているとなれば、まずは憲法を修正しなければなりませんが、改正規定が非常に厳しく、改正することは事実上不可能です。この点が最大の課題だと思います。
      次に、参政党は「創憲」という言葉を使っています。大日本帝国憲法やイギリスの慣習憲法(私はイギリスには憲法は存在しないと思っていますが、ここでは常識に従って慣習憲法と呼びます)には、規定を創るという発想はありません。昔からの国体の中にある考え方を復活強化し、改良するという考え方です(法を発見する)。一方、フランス革命時の憲法や共産主義国の憲法は、特定のイデオロギーに基づいて、新しい規定を創りだしました。「創憲」という言葉だけを見ると、新しい考え方を盛り込んだ左翼的な憲法のように聞こえます。ところが内容を見ると日本の国体を尊重しているので、「創憲」ではないようです。言葉の問題ですが、誤解して奇抜な規定を提案する人が出てくるのではないか、と思いました。
      また、公益を重視し、第六条で「公共の利益」を規定しています。ソーラーパネルの設置や中国人による日本の土地の買い占め、外資規制、帰化の規制などを想定しているようです。それは結構なことだと思いますが、日本人の伝統的な考え方(自然観、社会観など)をはっきりさせる作業がまずは必要だと思いました。
      次に、国民の権利の規定が少ないと思いました。第8条は、「すべて国民は、主体的に生きる自由を有する。国民は、健康で文化的な尊厳ある生活を営む権理を有する」と書かれているだけです。伝統的な「信仰の自由」「出版の自由」「集会結社の自由」などの規定はありません。「このような権利は当然で、いまさら憲法に規定するまでもない」ということなのでしょうが、人間はこれらの権利を確保するために大変な努力をしてきました。このような歴史的な経緯を無視しても良いのでしょうか。「集会結社の自由」などは、当たり前どころか、政権によっては、今でも無視される危険性が十分にあります。
      「所有権の保障」の規定がありません。自由主義の憲法にはみなこの規定があります。そして「所有権の保障」が自由を生み出す、という考えが根底にあります。参政党の憲法案に所有権の規定が無いということは、共産主義を目指しているのでしょうか。

      保守的な憲法は、自国の国体を非常に重視しています。大日本帝国憲法は、まずは日本の国体を明らかにするために大きな時間とエネルギーを割きました。だから私は、憲法案を作る前に、日本国憲法が無効であることを明らかにし、日本の国体をはっきりさせるべきだと考えています。紙に書いた憲法など、わざわざ作らなくても良い、と思っているほどです。その点が、私と参政党の違うところだと思います。
      いろいろと批判めいたことを言いましたが、参政党が新しい憲法を作ることに真剣に取り組んでいることを、高く評価します。そして時間とともに、良い案になっていくと思っています。

  2. ころころ より:

    ありがとうございました 勉強になります