アメリカと日本のグローバル主義は、発想の基が違う

アメリカでは、大手のマスコミなどのグローバル主義者が、自国優先主義者のトランプ大統領を懸命に叩き、再選を阻止しようとしています。日本でも大手のマスコミなどが「安倍下ろし」を盛んにやっています。その一例が、「モリカケ」です。

しかしマスコミなどの努力にもかかわらず、安倍首相の支持率は下がっていません。それはインターネットの普及によって、紙やテレビを媒体とする従来型のマスメディアの影響力が衰えているからです。これはアメリカのトランプ大統領がツイッターを使って従来型のマスコミとけんかをしているのと、同じ構造です。

このように、アメリカと日本では同時にグローバル主義の退潮と自国中心主義の興隆現象が起きています。ただし、グローバル主義の中身がアメリカと日本では違う、ということを忘れてはなりません。

アメリカのグローバル主義は、Freedomを特殊に解釈した考え方であり、もとをたどればキリスト教の信仰から生まれたものです。その一方、日本のグローバル主義は、大乗仏教の考え方から生まれたものです。

ここでグローバル主義の意味をもう一度、はっきりさせたいと思います。グローバル主義とは、人種・宗教・習慣・言葉などの伝統文化を否定し、国境を否定し、全ての人間を同じように扱うべきだ、という考え方です。

日本の大手マスコミや野党の大部分は、グローバル主義者です。与党である自民党の政治家の中にもグローバル主義者がいます。彼らの大部分は、「国家は悪いことをするから、強力な軍隊を持ってはならない」と考え、憲法9条の改正に反対しています。それは、彼らの発想の基にあるのが、大乗仏教の考え方だからです。

しかし、アメリカのグローバル主義者にはアメリカ軍を弱くしようなどと考えている者はいません。トランプ大統領以外の最近のアメリカ大統領はみなグローバル主義者ですが、戦争ばかりしていました。アメリカの今の軍事費はGDPの4%ですが、これほど軍備に力を入れている国は支那ぐらいで、他にありません。アメリカのグローバル主義者は、「国家は悪いことをする」などとは考えていません。

以下はひと続きのシリーズです。

12月20日 最近、世界中で世論の予測が外れまくっている

12月21日 アメリカと日本のマスコミは、トランプ大統領の当選を予想できなかった

12月22日 隠れトランプの存在によって、マスコミが選挙予想を外した

12月23日 第二次世界大戦ごろからアメリカのグローバル化が始まった

12月24日 グローバル主義者は、固有の文化や習慣を破壊して均一の世界を作ろうとした

12月25日 アメリカに黒人の大統領が現れた

12月26日 アメリカは、また人種差別をするようになるだろう

12月27日 アメリカの支配層が総がかりでトランプの邪魔をした

12月28日 支那人もアメリカの変化を見抜けなかった

12月29日 各国の自国中心主義は、連動している

12月30日 アメリカと日本のグローバル主義は、発想の基が違う

12月31日 アメリカのグローバル主義者は、人種・宗教差別は目的に反する、と考えている

1月4日 アメリカは、男女平等の国ではない

1月5日 日本国憲法の男女平等の規定は、アメリカ占領軍が作った

1月6日 男女の平等は、具体的に考えるべきである

1月7日 女系天皇容認論は、男女平等を皇室にも持ち込む議論

1月8日 イギリスの王位継承法の改正に影響されて、女系天皇容認論が出てきた

1月9日 女系天皇では、天皇陛下の務めを果たせない

1月10日 支那が「女系天皇」で日本を弱体化しようとしている

1月11日 女系天皇容認論は、グローバル主義と大乗仏教の合作

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