アメリカの支配層が総がかりでトランプの邪魔をした

従来のグローバル主義と国益第一主義が激しく衝突したのが、2016年のアメリカの大統領選挙でした。トランプさんは共和党なので、グローバル主義者の多い民主党がトランプつぶしに励んだのは、当然でした。民主党だけでなく共和党の本流にもグローバル主義者が多数いました。

彼らは、トランプが大統領に選ばれないようにさまざまな邪魔をしました。CNNやニューヨーク・タイムスなどの大手メディアが激しく反トランプキャンペーンを実施したのもこれが理由です。予想外のトランプ人気に焦ったグローバル主義者は、金の力でガガなどの人気スターに「トランプなど大嫌いだ」などと言わせたりもしました。

トランプさん個人は大富豪ですが、集めた選挙資金はヒラリー候補の方がはるかに多かったのです。図式的に言えば、ヒラリーさんが金で戦ったのに対し、トランプさんはツイッターを活用してアメリカ国民に直接語りかけていました。

選挙期間中にトランプ候補がロシアのプーチン大統領に頼んで、アメリカのシステムに対してトランプ候補に有利になるようにハッキングをさせた、という疑惑が出ました。政府はその疑惑を調査中ですが、実際にはその逆で、オバマ大統領がFBIやCIAにトランプ候補の選挙妨害を命令した可能性が浮上してきました。

これが本当であれば、間違いなくアメリカ史上最大の政治スキャンダルになりますが、どうやら本当らしいのです。このようにアメリカのエスタブリッシュメントが総がかりで、トランプさんを潰そうとしていました。2016年の選挙でトランプさんが当選したということは、大変な歴史的事件だったのです。

大統領選挙に負けてもグローバル主義者はまだ諦めず、トランプ下ろしを今でも続けています。アメリカのメディアがトランプ大統領に投げつける悪口を、日本のメディアがそのまま流すので、彼の「行儀の悪さ」や「政治家ではなく、しょせんは値段交渉のうまい不動産屋にすぎない」という悪評が一般の日本人にまで伝わってきます。

日本のメディアや外務省が大統領選挙の予測を外したのは、一つにはトランプさんに対する悪評をあまりにたくさん聞かされたので、彼に対して誤った印象をもってしまったためです。

以下はひと続きのシリーズです。

12月20日 最近、世界中で世論の予測が外れまくっている

12月21日 アメリカと日本のマスコミは、トランプ大統領の当選を予想できなかった

12月22日 隠れトランプの存在によって、マスコミが選挙予想を外した

12月23日 第二次世界大戦ごろからアメリカのグローバル化が始まった

12月24日 グローバル主義者は、固有の文化や習慣を破壊して均一の世界を作ろうとした

12月25日 アメリカに黒人の大統領が現れた

12月26日 アメリカは、また人種差別をするようになるだろう

12月27日 アメリカの支配層が総がかりでトランプの邪魔をした

12月28日 支那人もアメリカの変化を見抜けなかった

12月29日 各国の自国中心主義は、連動している

12月30日 アメリカと日本のグローバル主義は、発想の基が違う

12月31日 アメリカのグローバル主義者は、人種・宗教差別は目的に反する、と考えている

1月4日 アメリカは、男女平等の国ではない

1月5日 日本国憲法の男女平等の規定は、アメリカ占領軍が作った

1月6日 男女の平等は、具体的に考えるべきである

1月7日 女系天皇容認論は、男女平等を皇室にも持ち込む議論

1月8日 イギリスの王位継承法の改正に影響されて、女系天皇容認論が出てきた

1月9日 女系天皇では、天皇陛下の務めを果たせない

1月10日 支那が「女系天皇」で日本を弱体化しようとしている

1月11日 女系天皇容認論は、グローバル主義と大乗仏教の合作

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