ブーケ

数十年ぶりに、女性に花束を贈ろうと思い、街中の花屋に行きました。

花屋に行くと店先に、カップの中に入れた色とりどりのアイスクリームのように、お花がギュッと詰め込まれていて茎を短く切ったブーケが、並んでいました。

ゴッホの描いた花束のように花瓶にゆったりと入れられているのとは全く違う姿で、「あんなに狭いところに詰め込まれて、花がかわいそう」と思いました。

花屋のお姉さんに、「花束を作ってください」というと、彼女は目の前のブーケを指して、「どのような形が良いか、この中から選んでください」と聞くのです。彼女にとって花束とはブーケのことなのです。

結局、昔ながらの茎の長い花束を作ってもらいました。今の若い女性は、ブーケをもらうのが好きなのでしょうか? 時代が変わったことを痛感しました。

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