旧約聖書は日本書紀とそっくり

新約聖書の最初に書かれているのが、「マタイによる福音書」です。これはマタイという弟子が書いたイエス・キリストの伝記で、その第一章は、イエス・キリストの系図から始まります。

「アブラハムはイサクの父であり、イサクはヤコブの父、ヤコブはユダとその兄弟たちの父、ユダはタラルによるパレスとザラの父、パレスはエスロンの父、・・・」と、延々と家系を説明しています。

アブラハムは4000千年ほど前に今のイラクで生まれた遊牧民の部族長でした。ある日彼は、神から次のように言われました。 「あなたは国を出て、親族に分かれ、父の家を離れ、私が示す地に行きなさい。私はあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう(旧約聖書 創世記 第12章)」

アブラハムは神の命令通り、数千人の部族民と多くの家畜を連れてイスラエルに移動し、その地に定住して子孫を増やしました。彼は神を敬った信心深い人物で、ユダヤ人の先祖であり、総本家です。

マタイによる福音書は、アブラハムの14代後の子孫がダビデ王である、と書いています。ダビデは3000年ほど前にユダヤ王国を始めた人物で、その息子のソロモン王と並んでユダヤ王国の最盛期を築いた名君です。

そして、ダビデ王の28代後の子孫がイエス・キリストだ、とマタイによる福音書は書いています。

みなさんもすでにお気づきだと思いますが、旧約聖書の記述は日本書紀や古事記と非常に内容が似ています。日本書紀では、ニニギのミコトが天照大神から、「日本を支配せよ」と命じられて日本にやってきました。

ニニギのミコトの子孫が神武天皇で、最初の天皇陛下です。そして神武天皇の子孫が代々の天皇陛下です。