誠は神道から生まれた

神道は、日本全体を守っている神を天照大神だ、としています。天照大神は孫のニニギのミコトに向かって、「汝とその子孫が日本を治めよ」と命令しました。ニニギのミコトのひ孫が初代天皇陛下の神武天皇で、以来125代の今上天皇まで、皇室は続いています。

神道の教えでは、天照大神の男系の子孫である天皇陛下が日本を治めるべきなのです。「数ある宗教の一つにすぎない神道の教義に、何も従う必要はないではないか」という考えもあるでしょうが、これは日本人を不幸にします。

神道は、神を信じれば神はその人間に魂を分け与えてくれる、と考えています。神様の魂が自分の魂に付着した人間は、元気になり心が正しくなります。正しい心を持った人間は、人を助けようとし、そのためにはわが身を顧みずに世の中を良くしようとします。この考え方が、誠です。日本人は幕末の危機の時に、誠の心で困難を乗り越えて日本の独立を維持し、近代国家を作ることが出来ました。

このように誠という極めて大切な考え方は神道から生まれているので、日本を豊かな安全な国に保ちたいと思えば、神道の考え方を守り伝えていく以外にないのです。

「神道などという宗教色を出さないで、学校で子供たちに誠の大切さを教えたらよいではないか」という意見があるかもしれません。しかし学校で子供に教えただけで誠の考えが身につくのであれば、世界からとっくに貧しい途上国がなくなっています。

その民族のさまざまな伝統が一体となってはじめて、その民族の考え方が子孫に伝わるのであって、伝統から切り離して純粋な思想だけが伝わっていく、などということはありません。

そして日本の伝統である神道の考え方の中心に皇室があり、両者は一体となっていて分離できません。

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