トランプは、共和党の中のネオコンと戦って大統領になった

2016年のアメリカ大統領選挙は、予想外のことが続いて、傍から見ていて非常に面白かったです。トランプはそれまで政治家の経験はありませんでしたが、大富豪でテレビにもよく出演していたので、有名人でした。

トランプがアメリカ大統領になるには、まずは共和党の中で大統領候補に指名されなければなりません。トランプはまずは共和党から大統領候補に指名されようとしましたが、マスコミは彼を泡沫扱いして、いつ撤退表明をするのか楽しみにしている、という状況でした。

ところがトランプの人気が衰えず、かえって本命視されていた候補が次々と撤退して、トランプが共和党の候補に正式に指名されました。しかしその後も、元の大統領で共和党の重鎮だったブッシュ(息子)は、トランプ候補に反対をしていました。

1980年代から、ネオコンの勢力が大きくなり、アメリカには現在大きく分けて三つの政治勢力があります。この件については、以前のブログでも触れました。
・      社会主義勢力      ネオコン     伝統的なFreedomの勢力
所属政党    民主党        共和党        共和党
経済政策    統制経済      Liberal economy   Liberal economy
・                                                 (自由主義経済)    (自由主義経済)
仲間の範囲   グローバル         グローバル     キリスト教徒のアメリカ人
・             (民族・国籍を無視)  ( 民族・国籍を無視)     (アメリカ・ファースト)

トランプは、伝統的なFreedomの勢力に属しており、同じ共和党とはいってもネオコンとは対立関係にあります。一方の元大統領のブッシュ(息子)は共和党内のネオコン勢力に属しており、グローバル主義なのです。だからグローバル主義を捨てるぐらいなら、同じグローバル主義の民主党の方がましだと思ったのです。

グローバル企業は、政府が自分たちを支援してくれれば民主党でも共和党でも、どちらでもOKでした。だから両方の政党に献金してしました。しかし2016年の選挙では、グローバル主義を主張していたのは民主党のヒラリー・クリントンだけでしたから、グローバル企業はヒラリーにだけ、献金しました。両者の選挙資金に大きな差があったのは、このような理由からです。

選挙資金の乏しいトランプは、マスコミを金で買うことができず、もっぱらツイッターで選挙活動を行いました。また、グローバル主義に染まったマスコミをトランプが毛嫌いしたという理由もありました。