われわれのご先祖様は、シベリアから樺太経由で日本に来た

「日本人の先祖は朝鮮半島から渡ってきた」という俗説が誤りであることをこれから書きます。日本の歴史が様々な文献によってはっきりしてくるのは、日本書紀や古事記が出来た奈良時代ぐらいからです。日本書紀や古事記に相当する朝鮮の最初の歴史書は、12世紀半ば(平安末期の源平時代)に編纂された『三国史記』です。

従って朝鮮の歴史時代は日本より400年以上遅いのですが、日本書紀や古事記にも朝鮮のことが書かれているので、7世紀後半の新羅統一王朝が出来た時を境に、それ以前を朝鮮の先史時代として、このブログを書いていきます。

ホモサピエンス(現生人類)が、10万年ぐらい前にアフリカで発生したという説が有力で、その説を前提として考えると、日本人の先祖は西の方から日本列島にやってきたことは間違いありません。従って、日本人の先祖は朝鮮半島を渡って日本にやってきた、と多くの学者は短絡して考えました。しかし、この説は間違いです。

現世人類はアフリカで生まれましたが、やがてユーラシア大陸に渡った一派は、食料が豊富な北にまず向かいました。当時の北ヨーロッパやシベリアは乾燥していて草が豊富に生えていたため、マンモスがたくさんいました。10人ぐらいの家族がマンモスを一頭倒すと、半年間ぐらいは食いつなげました。我々の先祖はマンモスを追いかけて、シベリアを西から東に向かいました。

氷河期が終わると共にシベリアが湿潤化して雪と氷に覆われ、草が生えなくなりました。そこでマンモスは草を求めて南下し、それを追いかけてご先祖様も樺太経由で日本にやってきたのです。当時、シベリア・樺太・北海道・本州は陸続きで、南下するのに、必ずしも朝鮮を経由する必要はありませんでした。

さらに温暖化が進んで、日本にもマンモスが食べる草がなくなりました。しかし日本の森には鹿やイノシシなどの野生動物や鮭などがおり、栗や栃の実などもあったので、ご先祖様は生き延びることができました。縄文時代が始まったのです。

一方、朝鮮半島は自然が日本ほど豊かでなかったので食料が足りず、海面上昇によって対馬海峡ができていたので日本にわたることもできず、朝鮮半島に南下した部族は死に絶えたらしいのです。実は7000年前の朝鮮半島には人類が住んでおらず、ソウルの博物館もその事実を認めています。当時の日本は縄文文化の真っ盛りでした。

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