日本はアメリカとイランの仲介を誠心誠意行う、と宣言する

アメリカのトランプ大統領が、イランとの間の核合意を廃棄して経済制裁を再開し、イランの核兵器開発を完全に止めさせようとしているのは、7000万人のアメリカの福音派(聖書に書かれていることはすべて真実だと信じているキリスト教徒)がトランプ大統領に圧力をかけているからです。

彼らは、アメリカがイスラエルを支援して強力な国家にすることが、聖書の予言を早く実現させ、イエス・キリストが地上に再臨することにつながると考えています。だからイスラエルと敵対しているイランを弱体化させるようにアメリカ政府に要求しています。

福音派の主張には、核戦争等の世界の大混乱が今すぐにでも起きると根拠なく想定しているという、論理的な弱点があります。さらに聖書の予言が早く実現してほしいという自分たちの望みを神に要求するという信仰上の誤りをも犯しています。

アメリカ国内の福音派以外のキリスト教宗派は、上記のような福音派の信仰上の弱点に気づいているはずです。従って、彼らが福音派と聖書について話し合えば、もっと穏当な結論が出てくる可能性があります。そして、そのような議論が出来るように日本人が仲介役になれば良いのです。

まずは、日本人が自分たちの立ち位置を説明することになります。即ち、「日本はトランプ大統領に頼まれて、イランとの和平を仲介することになった。日本の仲介をイランの最高指導者たるハメネイ師も望んでいる。従ってわれわれ日本人には、この仲介を誠心誠意行う義務が生じた」ということです。

そして、「日本人の誠心誠意行うという態度は、日本の神道の誠という原則から来たもので、キリスト教のFreedomとよく似た考え方である」と論を進めるわけです。アメリカ人はFreedomの原則に従って問題を処理しようとするので、日本人の提案に関心を持ち、また特に異存もないはずです。

このようにして、Freedomと誠が似ていることを理解させ、日本人は精神的な仲間だと相手に理解させることができます。そして日本人には誠があったから明治維新が成功し近代国家を作ることができたことを教えます。この議論は、Freedomが大好きなアメリカ人には理解できるはずです。

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