毛沢東は文化大革命を始めて、自分の権力を奪還しようとした

大躍進運動の失敗によって、共産党内部で毛沢東批判が噴出し、彼の地位が危うくなりました。そこで彼は、一般民衆を味方につけて自分を批判する共産党幹部を失脚させ、自分の権力を立て直そうとしました。これが文化大革命です。

毛沢東は文化大革命を行うにあたって、「共産党の幹部は堕落した」というのを表向きの理由としました。共産党幹部は、国家が安泰になるとその地位に安住してしまい、ブルジョアの考え方になってしまった、というわけです。共産党幹部の思想文化を共産主義者にふさわしいものに変えるということから、この運動に文化大革命という名前がつきました。

文化大革命は1966に始まり、毛沢東が死ぬ1976年まで10年間続きました。毛沢東には思想家という側面もあったので、この表看板もあながちウソというわけではなさそうです。しかし、彼の権力奪還という側面が大きかったのも確かです。

毛沢東は、まず共産党の最高幹部たちを標的にしました。後継者候補の中で自分に批判的だった劉少奇と鄧小平に対して攻撃を開始し、その攻撃に自分の妻である江青を利用しました。江青は、「夫の毛沢東に捨てられる」という恐怖感をずっと持っていたので、この弱みを握った毛沢東は彼女を簡単に操れたのです。

劉少奇

鄧小平

江青(1913~1991年)は、張春橋(1917~2005年)・姚文元(1931~2005年)・王洪文(1935~1992年)と組んで、「反革命分子」を派手にやっつけました。このグループを「四人組」と言います。支那人は四人組の話をする時に、指を五本立てるそうです。その背後に毛沢東がいるから、全部で5人だ、ということです。

江青

毛沢東は文化大革命を有利に進めるために、高校生を利用しました。「君たち若者は純粋で、支那の未来は君たちにかかっている」とおだて上げて、「紅衛兵」に仕立てました。

彼らは、「反革命分子」を摘発して回りました。最初は共産党の幹部を標的にしていたのですが、そのうちに気に入らない者すべてが「反革命分子」になりました。学校の先生・芸術家・小金を持っている者・医者や技術者など高等教育を受けた者などなどです。子供が親を「反革命分子だ」と密告したケースもたくさんありました。

以下はひと続きのシリーズです。

3月1日 『毛沢東の私生活』を読みました

3月2日 『毛沢東の私生活』の著者は、特異な育ち方をした

3月3日 李志綏は、嫌々ながら毛沢東の主治医を22年間つとめた

3月4日 李志綏はやはり、その出自から思想的に疑われていた

3月5日 毛沢東は、自分の主治医を選ぶのに、他人任せにしなかった

3月6日 毛沢東は人たらしである

3月7日 毛沢東は、相手の弱点を握って服従させた

3月8日 毛沢東が江青を堕落させた

3月9日 晩年の毛沢東は、パラノイアだった

3月10日 毛沢東は、他人の苦しみを見ても平然としていた

3月11日 支那人は人間関係がすべて

3月12日 毛沢東の死は、政治的な大事件だった

3月13日 毛沢東の女たち

3月14日 毛沢東は、支那がまっとうな共産主義国家であることを証明するために、大躍進運動を始めた

3月15日 大躍進運動が失敗し、5000万人が餓死した

3月16日 大躍進運動の失敗により、毛沢東の権力基盤が揺らいだ

3月17日 毛沢東は文化大革命を始めて、自分の権力を奪還しようとした

3月18日 文化大革命により、多くの人が死に、若者は教育を受けなかった

3月19日 毛沢東は、共産党の官僚たちをやっつけるために軍隊も使った

3月20日 毛沢東は劉少奇と鄧小平を失脚させ、林彪を後継者にした

3月21日 毛沢東と後継者の林彪は、互いに相手を疑って殺そうとした

3月22日 毛沢東にとっては、国民の半分が死ぬのは当たり前のことだった

3月23日 支那人は今でも皇帝が大好きである

3月24日 秦は諸侯を滅ぼして全土を直轄支配したが、すぐに滅びた

3月25日 皇帝制度は、支那人にとって良い制度ではない

3月26日 皇帝制度があるから、大勢の支那人が死ぬ

3月27日 習近平は、党・国家・軍をすべて押さえた

3月28日 支那人は、習近平皇帝を望んでいるかもしれない

3月29日 朝貢は手土産を贈るという意味で、臣従を意味しない

3月30日 支那の皇帝は、周辺国からなめられたら、武力侵攻する

3月31日 支那は好戦的である

4月1日 支那の尖閣列島侵略に備えて、憲法問題を処理しておかなければならない

4月2日 習近平は毛並みが良い

4月3日 習近平は、農民の心をつかんだ

4月4日 支那人には、他人どうしが助け合う考え方がない

4月5日 儒教は、他人どうし助け合いなさい、などとは言っていない

4月6日 支那人は他人が苦しんでいるのを見ても、さして心を痛めない

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